再解釈されるラコステの伝統
ラコステ 25年秋冬コレクション – 再解釈されるテニスのルーツ、リラクシングなムードとともに|写真2
今季は、フランス・パリのテニス競技場「ローラン・ギャロス・スタジアム(Roland Garros Stadium)」にてショーを開催。テニスをルーツに持つブランドの伝統に重きを置きながら、エレガントかつダイナミックなシルエットとデザイン、日常に寄り添うディテールを組み合わせ、ラコステの新たな魅力を提案している。
大胆なシルエットで魅せるジャケット
ラコステ 25年秋冬コレクション – 再解釈されるテニスのルーツ、リラクシングなムードとともに|写真13
特に秋冬のマストハブアイテムであるアウターは、オーバーサイズのダウンや、全身を覆うようなロング丈のパファーコートなど、大胆なシルエットが印象的だった。大きな襟が目を引くドロップショルダーのトレンチコートは、柔らかな素材感とゆったりとしたラインで、エレガンスと機能性を両立している。
上品さの中に漂うリラクシングなムード
ラコステ 25年秋冬コレクション – 再解釈されるテニスのルーツ、リラクシングなムードとともに|写真28
上品な佇まいと共存するリラックスしたムードも、今季を象徴する要素のひとつ。胸元をセンシュアルに覗かせるシャギーカーディガン、優美なドレープを生むワイドシルエットパンツやトラックパンツ、肩をなだらかに落としたニットウェアなどがその好例だ。ダブルブレストのジャケットは、ウエストを軽くシェイプしながらも、フェルトのやわらかな風合いで硬さを中和し、絶妙なバランスを保っていた。
アイコニックなポロシャツをアレンジ
ラコステ 25年秋冬コレクション – 再解釈されるテニスのルーツ、リラクシングなムードとともに|写真44
ラコステのアイコニックなポロシャツは、素材やシルエットを大きくアレンジ。襟やボタン付きの前立てといったポロシャツの記号は残しながら、タイトな半袖ニットや温かみのある素材で仕立てた長袖のトップス、さらにはマキシ丈まで裾を伸ばしたドレスなど、多様なウェアに変貌を遂げている。
新ロゴのウェア&テニススカート着想バッグの新作も
ラコステ 25年秋冬コレクション – 再解釈されるテニスのルーツ、リラクシングなムードとともに|写真15
伝統を再解釈する試みはほかにも。ルネ・ラコステの名前をモチーフにした新ロゴが今季より初登場するほか、口を開いた従来のワニではなく、水面から顔を出すワニを刺繍したTシャツなども展開される。
ラコステ 25年秋冬コレクション – 再解釈されるテニスのルーツ、リラクシングなムードとともに|写真49
また、プリーツ入りのテニススカートに着想を得た「ランランバッグ」にも新作が仲間入り。ミニマルな新サイズや、フラップ部分にプリーツディテールを落とし込んだホーボーバッグが提案された。